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四柱推命で鑑る、適職について




 適職を選ぶに当っては、自分に合った、仕事の選び方のコツというものがありますが、実際には、そう簡単に、思い通りの職業に就ける訳ではありません。人生には、仕事において、どこかで妥協することも、やむをえない場合が、往々にしてあるからです。

 ここでは、仕事を選ぶに当っての、注意点を述べるにとどまらせていただき、具体的なお話ということになりますと、やはり、その人の命式、運勢、その他の問題から考えていかないと、その人に合ったアドバイスは、いたしかねますから、その点は、どうか、ご容赦下さい。


 さて、適職を考えるには、先ず、その人が、何になりたいのかを聞き、それが、実現可能ならば、それはそれでいいのですが、実際には、夢のみが先に走ってしまい、本人の具体的な努力、行動が伴わないことや、更には、本人が、現実の厳しさを乗り越えていけるかどうかが、一番の問題となります。

 私は、そこを先ず考えます。次に、運勢(食べていけるかどうか)を考え、その人の環境、状態を看てから、どう努力すればいいのか、どう頑張ればいいのかを探ります。ただし、本人に乗り越えられる可能性が低い場合は、必ず、現実的なことを考え、安全策をとるように勧め、その人が、一番苦しまずに済む仕事を勧めます。

 また、スポーツ、芸術、芸能などの特殊な仕事の場合は、運勢も大切ですが、本人に才能が有るのか、無いのかの問題がありますので、そういう場合は、必ず、安全策も考えなければなりません。また、いくら才能が有っても、人と協調できなければ、成功するはずがありませんし、辛いこと、嫌なことが起こって、そこで、諦めてしまえば、全てが台無しとなってしまいます。特に、スポーツ選手は、年齢的な問題があり、怪我や病気が元で、収入が途切れてしまいますから、余計に、安全策を取らなければならないのです。

 また、人には、勤め人が向いていたり、商売が向いていたり、資格、技術を生かす仕事が向いていたりと、様々ですから、よく見極めなければなりません。

 一番気をつけなければならない人は、命式の偏っている人で、運勢の波に翻弄されてしまいやすい人です。その中でも、身弱の人については、しっかりとした指導をしていかなければ、その人は、最後に身動きがとれなくなってしまいます。

 やはり、そういった人は、子供の頃から、早い内に、しっかりと食べていける資格、技術を持つことが、何よりも大切になってきます。それには、子供に対する親の姿勢、接し方が当然大事になってきますから、親に対しての指導も、しっかりとしていかなければなりません。

 何よりも、親が子供の将来を潰すというのは、人の道にも悖る行為であり、最後は、親自身にも、必ず、その報いが訪れてきますから、子育ては、しっかりと、子供の将来を考えて、上手に子供を成長させてあげなければなりません。

 子供を差別したり、ほったらかしにしたり、無関心であったり、過度の期待を持ち過ぎたり、暴行を加えたり、挙句の果ては、子供に対して、邪魔だとか、必要ないとか、子供の存在そのものを否定してしまえば、その子供は、親の顔色を窺い、もっと自分に感心をもってほしいがための、様々な行動をとり、やがては、親に対しての尊敬も薄れ、軽蔑するようになり、憎しみや恨みを抱くようになってしまうこととなり、せっかくの大切な時期に、勉強が手につかず、大切な将来さえ、見失ってしまうことになるのです。そうならないように、子育てのことも、充分に気をつけておかなければならないのです。

 私は、適職と言えば、やはり、用神の五行の職業が向いていると考えます。その方が、本人にとっては楽ですし、苦しまずに済み、周りもよく褒めてくれますら、やり甲斐が持てます。ただ、必ずしも、そうであるとは言い切れない場合もあり、特に身旺の人は、本人の望むことをさせてあげなければ、不完全燃焼を起こしてしまいます。

 鑑定は、できるだけ本人の意思を聴いた上で、現実的なことを考え、先ず、大丈夫かどうか、安全策が必要かどうかを充分に勘案し、答えを出さなければなりません。

 異性の星が悪神であれば、異性の少ない職場を条件に入れたり、仕事の星が悪神となっている場合は、何か自分一人だけの領域でできる仕事を勧めたり、親の事業を引き継ぎたいというのであれば、どんな人物を周りに置けばよいかを考えなければなりません。


 結論を言わせていただければ、どんなに適職を選んでも、どんなに向いていない職業を選んでも、成功するかしないか、幸せになれるかどうかは、本人の努力如何に懸かっているということです。

 適職はあります。それは、用神の五行の職業です。しかし、適職だからと、何の努力もしなければ、何も成果は得られません。それは、ただ、楽しいだけです。
 向いていない職業もあります。それは、悪神の五行の職業です。しかし、向いていないからといって、何の努力もしなければ、何も成長はありません。それは、ただ、苦しいだけです。

 苦しみたくないというのであれば、用神の五行の適職を考えた方が賢明ですし、もうどうしようもなく、その仕事をせねばならないというのであれば、その仕事に対して、どう向き合っていくか、どう努力していけばよいのかを考えて、最後まで頑張り通さなければなりません。

 結局は、適職であろうがなかろうが、自分自身が選んだ仕事に対して、誇りが持てるようにしていかなければ、人生に悔いを残すことになってしまいます。

 選んでしまったからには、それを、自分の適職へと消化していくことで、そこから、また、新たな、自分自身の能力の発現があるかもしれません。人間には、誰しも、適応能力というものがありますから、直ぐに諦めるのではなく、できるだけ頑張り通す努力をした方が、様々な能力を身に付けることができ、その経験も、いつか必ず生かすことができ、後々、損にはならないはずです。



 仕事選びで失敗しないためには、早い内からしっかりとした目標、計画を立て、正しい努力、行動をとること。そして、働き始めてから大切なことは、できるだけ一ヶ所で頑張り通して、能力を伸ばし、経験を積み、信頼を勝ち取るといったことが、一番大切なことだと言えるのです。



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